梅農家の1年
梅は、中国からの渡来木で、年が明けて最初に咲く花ということから「百花初見」とか「百花元始」と呼ばれています。日本では2月上旬から3月中旬、つまり旧正月の頃(年の初め)に見頃を迎えることから 「早春」をイメージする代表的な花になっています。また、「願いをかなえてくれる不思議な力をもつ花」として万葉の人々に愛され 「古事記」「日本書紀」には登場しませんが「万葉集」には桜よりも多く詠まれています。菅原道真が残した歌「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花 主人なしとて春な忘れそ」と読まれたように その優雅な香りは十里四方にもおよび郷愁を感じさせる花なのです。
開花
(1月中旬から2月)
春を告げる花「梅」の開花から 梅農家の本格的な1年が始まります。でもこの頃一番働いているのは私たちではありません、ミツバチさんたちです。ガンバってね!
南部梅林全体が白い絨毯(じゅうたん)を敷き詰めたようになります。
梅祭りにきて見て下さい、帰り道の坂の途中から思わず振り返ってしまいますよ。
結実
(3月〜5月)
ミツバチさんたちの働きのおかげでたくさんの実がなりました。これからは私たちがミツバチさんたちに負けないように 肥料の散布や下草刈などの農作業で頑張っていかなくてはなりません。小さかった実も太陽の恵みを受けながら 雨が降るたび少しづつ大きくなっていきます。
梅酒用の「青梅」はそろそろ収穫時期です。
ところで 収穫時期近くになるとよく降る「梅雨」ですが梅と関係があるんです。
収穫
と
塩漬け
(6月〜7月)
やがて梅の実にも南高梅特有の紅色が付いてきます。農家にとって待ちに待った収穫時期が近づいてきました、1年で一番忙しい時期の到来です。
ミツバチさん以上に働かないと!
熟した実が地面に落ちたときに傷が付かないようにネットを敷いて置きます。実を採るときも一粒一粒大切に手でもぎ取っていきます。
収穫された梅はその日のうちに 水洗い・選別した後に
、純国産の天然のこだわり塩
で すぐに塩漬けされます。
水洗いの前にはキズの無い綺麗なものだけを選別しておきます。
天日干し
(7月中旬〜10月)
梅雨が明けるころ始まるのが天日干し
(「てんぴぼし」と読みます、土用干しと言うところもあります)
です。
梅たちにとっても真夏の太陽の下 梅干になるための試練の日々ですが、私たちにとっても頑張らなければならない日々でもあります。塩漬けから出された梅は、水洗いされた後に一粒一粒が重ならないように3日〜5日間ほど天日干ししていきます。さらに まんべんなく太陽の日が当たるように一粒一粒裏返していきます。
本当に暑いです、私たちも!梅たちも!?。
剪定と冬支度
(10月〜1月中旬)
梅干作りも終わりを告げる頃から 剪定
(枝と枝の重なりを整える作業の事)
と追肥等をほどこし来年へ向けての冬支度が始まります。私たちもチョット息抜きのときですが 来年の開花に向けての準備も怠り無く始めていきます。
来年もふくよかな大きな実をつけてほしいでね。